バリュー投資のかぶ1000さんが考える「新NISA」活用術

中学生から株式投資をはじめ、貯金40万円から累計利益6億円に到達した個人投資家「かぶ1000」さん。そんなかぶ1000さんが読者の皆さんからの質問1つひとつにお答えします。

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新NISAはどのように活用すればいい?
質問:ついに新NISAがはじまりました。かぶ1000さんはどのように新NISAを活用されるお考えですか? ぜひお聞かせください。

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いよいよ新NISAがスタートしましたね。すでにご承知かと思いますが、新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。つみたて投資枠で買えるのは、計280本の投資信託とETFのみです。つまり株式の現物を買うことはできません。

その代わりに、「成長投資枠」があります。成長投資枠は原則としてどの上場株式にも投資できますが、整理・管理銘柄になっている株式には投資できません。

また投資信託も成長投資枠で購入できますが、信託期間が20年以上あること、高いレバレッジを掛けて運用していないこと、毎月分配型ではないことといった一定の制約のもと、1月16日時点で1839本の投資信託が、成長投資枠で購入できることになっています。

では、それぞれの枠を利用して何を買えばいいのでしょうか。おそらく、この連載を読んでくださっている方は、株式投資に興味があるのだと思いますが、つみたて投資枠は株式に投資できないので、投資信託を選ぶことになります。

万能に思えるインデックス投資の「弱点」とは?
投資信託には興味がないとしても、つみたて投資枠だけで合計600万円もの非課税枠があるので、資産運用として株式を取り入れていこうと考えているなら、これを利用しない手はありません。つみたて投資枠で最も一般的なものは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンですね。

信託報酬が年0.05775%と非常に低く、米国株を中心に全世界の株式に分散投資しますから、これさえ持っていれば、それだけで平均的なパフォーマンスを得ることができます。

ただ、注意が必要なのはインデックス投資にも弱点があるということです。